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介護病棟におけるケアマネージャーが主導するケアプランと看護スタッフが主導する看護過
程の整合性を図る目的で、当院ではPOSのプロブレムリストとケアプランの課題分析に共
有エリアを設ける試みを行っています。
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当院ではケアプラン作成方式として「包括的自立支援プログラム」を採用しています。
包括的自立支援プログラムは全国老人保険施設協会、介護療養型医療施設連絡協議会、
全国老人福祉施設協議会の3団体が作成した方式です。
実際の業務には株式会社ログファーム http://www.logfarm.co.jp/の製品でケアプラン
作成用ソフト「αCARE(アルファケア)」から請求業務機能を省いたサブセット
「ケアプラン作製ソフトv21」を使用しております。
同製品はファイルメーカーPro をベースとした直感的で理解しやすいインターフェイス
とメンテナンス性の良さから採用となりましたが、価格もリーズナブルなソフトウェアです。
なお、現在はバージョンアップされ現行製品では「αCARE Light(アルファケアライト)」
が同ポシションの製品となっています。
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「包括的自立支援プログラム」ではケアチェックを以下の7種に分類されています。
1)食事、水分摂取等に関するケア
2)排泄に関するケア
3)入浴清拭等に関するケア
4)洗面、口腔清潔、整容、更衣に関するケア
5)基本動作介助、リハビリテーション等に関するケア
6)医療、健康に関するケア
7)心理、社会面等に関するケア
当院ではPOSのプロブレムリストを作成する際、ケアプランとの連携を図る目的で
包括的自立支援プログラムのケアチェック7分類を引用させていただき、各プロブレムがど
の分類に該当するかを判断し記録するようにしています。
実際のプロブレムリスト作成はコンピュータを利用して行っておりますが、データ保存
は電子メディアではなく紙メディアに出力しカルテ貼付する方法を採用しています。
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下図は当院で使用しているシステムの入力画面ですが、プロブレム入力の部分のみをキ
ャプチャーしています。以下は簡単な機能説明です。
@ →プロブレム入力のボックスです。優先順から #1〜#6 となります。
A →プロブレムの概要(ダイジェスト)を入力するボックスです。
B →プロブレムを選択し▲▼ボタンをクリックすると優先順位を変更できます。
C →プロブレムを選択し削除ボタンをクリックするとプロブレムを削除できます。
D →クリックするとケアチェックの7分類が表示されますので該当分類を選択します。
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プロブレムの最大ボックス番号は#6 ですが、これは「ケアプラン作製ソフトv21」
において優先順位検討できる課題数が最大6 個までという仕様に準じています。
プロブレム番号の書式は「リスト更新の通し番号 # 優先順位」です。(例 1#2)
当システムでプロブレムリストを作成するのは患者様の担当看護師です。担当ケアマネ
ージャーは担当看護師により作成されたプロブレムリストのケア分類や記載内容を参考にして
ケアプランを作成します。この業務フローは看護師とケアマネージャーのPDCAサイクルが
共有エリアを無意識に通過するよう意図しています。
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